無垢フローリングの特性(メリット・デメリット)

2021年3月26日 投稿者: 株式会社 日東

木材本来の雰囲気を存分に楽しめる無垢材。特に、素足で直に木のぬくもりを感じることができるフローリングに、無垢材を使用したい人も多いでしょう。無垢材には他の合板フロアー材と違った魅力がありますが、そのお手入れ方法にも気を配ることが必要です。この記事では、無垢材フローリングの種類や特徴について説明します。メリットとデメリットを理解したうえで、自宅に適しているかどうかを考えてみましょう。

無垢材は自然な状態の木材のこと

フローリングの場合、無垢材以外の素材でよく使われるのが合板フロアーです。合板フロアーとは、薄くした木板を接着剤で張り合わせ、ブロック状にした木材のことを指します。いわば、人工的に作られた木材です。それに対して、自然な木材といわれるのが無垢材です。無垢材は、丸太から切り出した自然な状態のままの木材のことをいいます。

合板フロアーは木版を張り合わせて作るので、品質が安定しています。反対に、無垢材は切り出したままの木材なので、品質にはばらつきがありますが、ひとつ一つの木材の表情が豊かなのが特徴です。

無垢材のメリットとデメリットについて

無垢材は味わい深く人気が高い素材ですが、自然のままの木材のため、良い面と悪い面があります。ここでは、無垢材の4つメリットと、3つのデメリットを紹介します。メリットとデメリットを考慮して、自分の家にあったフローリング素材を選びましょう。

無垢材の4つのメリット

無垢材の人気の理由に、木のぬくもりを感じられることがあげられますが、無垢材を使用するメリットはそれだけではありません。ほかにも、室内を快適にする働きがあります。ここでは、まず無垢材のメリットについて紹介します。

①木材本来の味がそのまま残っている

無垢材を使う大きなメリットの1つは、木材本来の味を感じられることです。合板を使ったフロアーのデザインが向上し、おしゃれなものも普及しています。しかし、木の断面がそのままフローリングとなる無垢材には及びません。無垢材は、丸太からの切り抜き方でも木目が変わります。そのため、同じ木目の無垢材は存在しないのです。無垢材を使用すれば、唯一無二のフローリングの質感を味わることができます。

②経年による変化を楽しめる

無垢材は、時が経つにつれて表情を変える素材です。真新しい無垢材も木の香りや木目を楽しむことができますが、十数年間経ったときの無垢材の味は、なかなか他の素材には出せません。経年とともに変化していく色やツヤを楽しめるのは無垢材だけでしょう。1年後、5年後、10年後と家族とともにその歴史を刻み、その家だけのフローリングが完成されていきます。また、リフォーム後の無垢材フローリングの経年変化を楽しめると愛着もわくでしょう。

③調湿作用によって夏場を快適に過ごせる

無垢材の素晴らしさは、その質感だけではありません。無垢材を取り入れることで、部屋を快適に保つことができるのです。無垢材には、調湿作用があります。調湿作用とは、部屋の湿度によって無垢材が水分を吸収・放出する作用のことで、室内の湿度を一定に保とうとします。つまり、ジメジメして蒸し暑い夏の日には、無垢材が水分を吸収し、部屋の湿度を下げるのです。また、冬場であれば無垢材が水分を放出し、乾燥しすぎないようにするので、部屋の快適性があがります。

④冬場でも冷えない

冬の床のひんやりとした冷たさに、震えてしまう人も多いでしょう。冷たい空気は下方に行くため、フローリングはどうしても冷たくなってしまいます。しかし、無垢材を使用するとその冷たさが軽減されます。たくさんの空気を含んだ無垢材は、その空気が断熱の役割を果たすため冬場では冷気が無垢材に伝わりにくくなり、冷えるのを防ぐ作用があるのです。

無垢材のデメリット

味わい深い木の魅力や快適性など、メリットが多い無垢材をフローリングに取り入れてみたい人も多いでしょう。しかし、無垢材には使用に伴うデメリットもあるので注意が必要です。ここでは、デメリットを紹介していきます。

①膨張と収縮を起こす

調湿作用によって、水分を吸収・放出するため、無垢材が膨張と収縮を繰り返します。その結果、フローリングに隙間や反りが生じることがあるのです。しかし、この収縮は、施工前にきちんと処理をしておくことで回避することができます。無垢材は、含水率が30パーセントを上回ると変形や収縮が起こります。12パーセント以下になるとその変形がなくなり強度が高まるため、建築後の不具合をなくすためにあらかじめ含水率の低い無垢材を選ぶといいでしょう。そして、実際に使用する部屋にしばらく無垢材を置いて含水率を安定させることも大切です。

②傷がつきやすい

無垢材は天然木であるため、加工される集成材に比べると傷がつきやすくなります。スギなどの柔らかい無垢材であれば、物を落として凹むこともあるので注意が必要です。また、犬や猫の爪の跡も付きやすいため、特にペットを飼っている家庭では傷が多くなる可能性が高くなります。しかし、傷がつくことも経年変化の味わいの1つです。仮に、綺麗な状態に戻したいと考えたときに、合板フロアーでは不可能だとしても、無垢材では可能になります。水分を含むことで膨張する仕組みを利用して、凹みをなおすこともできますし、15mmであれば削りなおすことも可能です。(床研磨)

③水に弱い

無垢材は、表面は強固な塗装になっているため水に強いですが、水をこぼして放置するとサネの間に水が染み込んでいき、膨張し、反りが起こる場合もあるのです。そのため、濡れたらすぐに拭き取ることが大切です。

ちなみに弊社が得意としている桧材は昔から水に強い材料としてお風呂などにも使われています。

無垢材を長持ちさせる!おすすめのお手入れ方法

無垢材を長く使うためには、お手入れが欠かせません。基本的には乾拭きと水拭きだけで大丈夫ですが、より長く使用できるようにするには無垢材に合ったお手入れ方法を実践することが大切です。ここでは、無垢材を長持ちさせるためのおすすめのお手入れ方法を紹介します。

水拭きをする

お手入れの基本は、水拭きです。しかし、毎日行う必要はありません。頻度としては1カ月~3カ月に1回程度です。その際に、雑巾をしっかりと絞る必要があります。無垢材は、水に弱い素材です。そのため、固く絞った雑巾でまんべんなく水拭きをしましょう。水をこぼしてしまった場合も、すぐに拭き取り、サネの間に水が染み込むのを防ぐ必要があります。

床のヘコミのお手入れ方法

① へこみ傷がある部分の周辺だけ、床の塗膜に針で穴を空けます。こうすることによって木に水がしみ込みやすくなります。

② 塗膜に穴を空けたら、そこに水を適量かけます。そしてそのまま30分くらい放置。

③ 水を拭き取り、傷の部分に濡れたタオルを置きます。

④ 濡れたタオルの上から熱したアイロンをじゅーっと当てます。熱いのでヤケドに気をつけて、ときどき様子を見ながら当ててください。これでもへこみが直らなかった場合は、②~④の手順を繰り返しやってみてください。

⑥ 傷の手当をした部分はムラがすぐに回復するわけではありませんが、そのうち日焼けをして目立たなくなるので心配はいりません。

木材本来の味を楽しめる無垢材を有効活用しよう!

自然のまま状態である無垢材には、ほかの素材には出せない味があり、その種類も豊富です。また、肌触りがよく、調湿作用も優れているので、部屋を快適に保つことができます。新しく家を建てるときやリフォームの際に、フローリングの無垢材にしてみてはいかがでしょうか。傷が付きやすく水分に弱い性質がありますが、きちんと無垢材に合ったお手入れをすれば、長く使い続けることができます。時の流れとともに無垢材も変化していきます。家族と一緒に成長していく無垢材の風合いも楽しめるでしょう。